 |
|---|
イラスト・藤原隆兵
相談
3歳半の息子がいます。親の忠告を聞いてくれず困っています。たとえば食事の場面で「こうしたら汚れちゃうでしょ? 汚したいの?」と言うと、「汚したい」とオウム返しされてカチンときます。こちらは「汚したくない」という返事を期待したのですが…。言葉が理解できていないのかな? と心配にもなってきました。望ましい行動はどうやれば促せるでしょうか。
回答
子供のためにと忠告しているのに、言うことを聞かないどころかひとこと余計な返事がきてカチンとくる、というわけですね。その気持ちわかります、と言いたいところですが、その都度カチンと来ているのは、私はお子さんの方だと思いますよ。
山口真由氏
※この記事は、月刊「正論12月号」から転載しました。ご購入はこちらへ。
米国の「リベラル」は人間の理性を絶対的に信頼し、「自然」さえコントロール下に置こうと考える人たちです。日本のリベラルは「原発反対」が主流ですが、彼の国のリベラルは人類に征服された自然の象徴と見なし、好意的にとらえる向きもあります。また、日本とは異なり、米国のリベラルは祖国アメリカに対して非常に肯定的です。故に彼らは日本のリベラルが絶賛した「保育園落ちた日本死ね」というスローガンに対しては違和感を覚えるでしょう。
加えて、日本においてリベラルは「平和主義」と同一視されがちですが、米国のリベラルは、伝統的には、「大義の御旗」を掲げれば、力による折伏も許されるという「介入主義」です。背景にあるのは「弱気を助け、強気を挫く」を地で行くヒロイズム。理性の力で自然や他国を保護・支配できると本気で信じているのでしょう。
米国のリベラルは建国以来、折伏によってその考えを着々と広めてきました。私は厳格な「政教分離」がそれを後押ししたと分析しています。リベラル思想はあくまでも「思想」であり、キリスト教のような宗教ではないと認識されてきたために、国家がこれを推奨しても「政教分離」に反するとは見なされなかったのです。
イラスト・千葉真
相談
中学高校の同級生のことで相談です。高校卒業後は互いに就職し疎遠になっていましたが、小児科医院で再会して連絡先を交換し、もう1人の別な同級生と3人で月に2、3回会うようになりました。3人でランチやモーニングを食べながら2、3時間話をしていました。
ですが、1年ほど前から、小児科医院で再会した同級生と連絡がつかなくなりました。携帯電話はつながりません。固定電話に掛けるといつも息子さんが出て、「母はいません」と言います。帰りの時間をたずねても「分かりません」との返事です。
つい3カ月ほど前、街でばったり会ったとき、思い切って声をかけました。心配していることを伝えましたが、反応はあまりありません。私は会釈をして別れました。なぜこうなったのか、心当たりはありません。あんなに仲良くして、悩み事や心配事を相談していたのに残念です。（大阪府、50代女性）
祖国を離れたインドシナ難民。１９７０年代以降、ボート・ピープル対応が国際的な課題となった＝（ｃ）ＵＮＨＣＲ－Ｂ．Ｂｏｙｅｒ
安倍晋三首相とトランプ米大統領は6日、首脳会談で核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応を協議した。外交防衛は国家として万全を期すべき事柄だが、朝鮮半島から近い九州・山口の自治体、企業、そして住民は、どういった事態が起こりうるかを想定し、備えることが欠かせない。
半島の緊張が高まった場合、まず直面するのは邦人避難だ。
「万が一の場合、社員や家族を避難させるために船をチャーターできるか」
今年9月ごろ、福岡市のカメリアラインに問い合わせがあった。同社は韓国・釜山と福岡・博多を結ぶ定期船を運航する。問い合わせは、韓国にも従業員がいる米国系の石油関連企業からだった。
「現地の状況次第だが、危険が想定されれば、運航を停止せざるを得ない。有事の場合は協力できない。安全が確保されている状態であれば、席が空いている限り受け入れる」
カメリアライン取締役の福間功氏（54）は、こう答えた。同時に、米国系企業からの問い合わせに、危機感を強くした。同社は社長の指示で、有事を想定した行動指針の策定を検討している。
