SSブログ
3)世界の歴史 ブログトップ
前の30件 | -

アラブ人とイラン人、イスラエル・ハマス軍事衝突を「民族」から読み解く [3)世界の歴史]

アラブ人とイラン人、イスラエル・ハマス軍事衝突を「民族」から読み解く

 
さらなる激化で、反イスラエルを掲げるイランの発言力が増す可能性も
2023.10.20(金)宇山 卓栄
10月17日には、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの病院で大規模な爆発があり、多数の死傷者が発生した(写真提供:Mohamed Masri/Middle East Images/Abaca/アフロ)10月17日には、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの病院で大規模な爆発があり、多数の死傷者が発生した(写真提供:Mohamed Masri/Middle East Images/Abaca/アフロ)

パレスチナのイスラム組織ハマスが10月7日、ロケット弾や戦闘員の侵入によってイスラエルへの大規模な攻撃を仕掛けました。イスラエルは報復を行い、以降、双方に多くの犠牲者を出す軍事衝突に発展しています。新たな危機に直面した中東について、日本では「アラブ人の住む地域」と思われがちですが、実際には民族的な相違があり、対立の遠因にもなっています。今回は「民族」という補助線を引きながら、中東情勢を解説します。

(宇山 卓栄:著作家)

民族の系譜が異なるアラブ人とイラン人

 今後の焦点は、イランが介入するかどうかとなっており、各国の思惑が錯綜する危機的な状況に直面しています。イランはこれまでも公然とハマスを支援してきました。弱小のハマスが軍事強国のイスラエルを攻撃したのは、イランの後ろ盾があるからこそです。

>>続きを読む

 


タグ:「民族」
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

指導者殺害事件のシーク教とは?カナダ・インドの対立をもたらした宗教の歴史 [3)世界の歴史]

指導者殺害事件のシーク教とは?カナダ・インドの対立をもたらした宗教の歴史

 
なぜインド当局はテロリストとして指名手配していたのか
2023.10.9(月)宇山 卓栄
カナダ・バンクーバーではニジャール氏殺害に対する抗議デモが起きたカナダ・バンクーバーではニジャール氏殺害に対する抗議デモが起きた(写真:AP/アフロ)

カナダで起きたシーク教指導者の殺害事件を巡り、カナダとインドが対立しています。互いに批判し合い、双方が外交官を国外追放にする事態に発展しました。筆者が先日まで滞在していたインドのムンバイでは、連日この関連ニュースがトップで報じられ、インド国内でも強い関心が向けられています。今回はシーク教の歴史について解説します(本文ではシク教と表記します)。

(宇山 卓栄:著作家)

剣を持ち歩く戦闘集団だったシク教徒

 シク教の指導者ハーディープ・シン・ニジャール氏は6月18日、カナダのバンクーバー郊外のサリー市で覆面の2人組によって射殺されました。ニジャール氏はインド北部パンジャーブ州で、シク教徒のための独立国家「カリスタン」の樹立を目指してきた人物です。そのため、2020年、インド政府によりテロリストに指定されていました。

>>続きを読む


タグ:シーク教
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

大ヒットインド映画「RRR」に見る大英帝国の悪役ぶり [3)世界の歴史]

 英国人が悪役として登場する映画で、これほどのヒット作があっただろうか。インド映画「RRR」(S・S・ラージャマウリ監督、インド、2022年)のことだ。インドだけでなく、欧米で大ヒットを記録し、日本では公開から8カ月がすぎたいまも上映が続いている。

(Collection Christophel/アフロ)

 反・大英帝国というより、強い男たちが猛獣とともに闘い、踊り、歌う3時間におよぶ大活劇、という見方もあるだろう。だが、旧英領、南アフリカを拠点に旧植民地をめぐってきた筆者の目には、大英帝国人のずる賢さ、残忍さ、差別意識を露骨に突いた作品という印象が残った。

描かれる植民地での残酷な対応

 舞台は英植民地下のインド。森の民を訪ねた英国総督の妻が、人の手に絵を上手に描く少女が気に入り、母親に小銭1枚を投げ渡し連れ去る。

>>続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

酒浸りで精神状態不安定のニクソンは叫んだ、「核のボタンを持ってこい」 [3)世界の歴史]

酒浸りで精神状態不安定のニクソンは叫んだ、「核のボタンを持ってこい」

古今東西、知られざる権力者たちの“酔態”(2)
2023.4.25(火)栗下 直也
1972年2月、訪中したニクソン大統領を中国は大いに歓待した。アルコール度数の高いマオタイ酒がグラスいっぱいに注がれるのを見て驚きの表情を見せるニクソン(写真:Everett Collection/アフロ)

酒は「人間関係の潤滑油」と言われる。確かに会社の上司や部下、取引先などと酒を酌み交わし、本音をさらけ出すことで信頼関係を深め合えることもある。だが逆に、酒が入ったときの言動によって信頼関係をぶち壊してしまうこともあるのは読者諸兄もご存じの通り。同じことは政治や外交の世界でも起きている。上手に酒を使って仕事をした政治家もいれば、酒で取り返しのつかない失態を犯した者も……。そうした古今東西の政治家の酒にまつわるエピソードを集めた『政治家の酒癖』(栗下直也著、平凡社新書)が面白い。同書の中から選りすぐりのエピソードを紹介したい(JBpress編集部)。

>>続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

戦間期の米国で恐れられた「日中同盟」というシナリオ [3)世界の歴史]

 「圧倒的な人口を誇る日本人や中国人などアジア人が、やがて欧米を攻撃し世界の覇権を握るのではないか」――欧州で生まれた「黄禍論」は、やがて米国に定着し、時に米外交にすら影響を与えた。そうした人種差別はオバマ元大統領の就任に象徴されるように薄れつつあるものの、決して消えてはいない。日米外交の重要度が増す今こそ、黄禍論の100年の歩みを振り返ろう
満州事変の1933年、万里の長城を占領する日本軍。日中が熾烈な争いを始めても、米国の「日中合同論」が消え去ることはなかった(近現代PL/AFLO)

 黄禍論というと、中国人を白人が嫌悪し脅威と見なす考え方や、日本人は中国人に間違えられたせいで巻き添えとして黄禍論の対象になってしまったという考え方も根強い。しかし、歴史を振り返ると、日本人がダイレクトに黄禍論のターゲットになっていたこともあったのである。今回はそれを見ていきたい。

>>続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

近世の欧州、「共通マニュアル」のおかげで商業発展 [3)世界の歴史]

JBPress

近世の欧州、「共通マニュアル」のおかげで商業発展

【連載】ビジネスに効く! 世界史最前線(第22回)

2019.5.25(土) 玉木 俊明

?

 中世のヨーロではまだ遠くに住む人同士が、頻繁に会うのは不可能でしたから、遠距離間の情報のやり取りは、もっぱら手紙を出し合うことでなされていました。当時、離れた場所にいる人と情報をやり取りする必要に迫られているのは、王侯貴族や聖職者、そして商人でした。しかし、まだまだ識字率は低い時代だったので、商人たちは自分で手紙を書くことが出来ません。彼らに代わって手紙をしたためたのが修道士でした。修道士がいなければ、商人は情報発信ができなかったのです。この当時の情報発信は、修道士の力を借りて行われていたのです。

書物は筆写して作られる貴重品

 情報について修道士にはもう一つ重要な仕事がありました。それは、書物の筆写です。印刷技術がなかったこのころは、筆写しか書物を作成する方法はなかったのです。そこで、必然的に修道士の能力が求められたのです。

 このような作成方法ですから、出版数は非常に少なく、知識は、修道士などの一部の階級の独占物にとどまっていました。修道士は、情報発信と知識の担い手だったわけです。

>>続きを読む


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

実は不況だったエリザベス1世時代のイングランド [3)世界の歴史]

JBPress

実は不況だったエリザベス1世時代のイングランド

【連載】ビジネスに効く! 世界史最前線(第17回)

2019.3.9(土) 玉木 俊明
スペインの無敵艦隊を破り、絶頂期のエリザベス1世

?

 著名な文学作品が、その舞台となった時代や登場人物のイメージを決定づけてしまうことは珍しくありません。例えば日本では、司馬遼太郎の『坂の上の雲』で、乃木希典が二百三高地の攻略で多数の軍人を犠牲にした「愚将」として描かれています。しかし、現在の研究では、その評価は正当ではないとされています。

 世界史に目を転じれば、後世における評価に大きな影響を及ぼしている代表例に、シェークスピア(1564?1616)の作品群を挙げることができるでしょう。イングランドのテューダー朝、なかでもエリザベス1世の時代の華やかなイメージは、実は同時代に活躍したシェークスピアによって決定づけられました。

 一般的にエリザベス1世の時代(在位:1558?1603)は、スペインの無敵艦隊を破ったり、東インド会社がアジアとの貿易に乗り出したりしたこともあり、イングランドの「黄金時代」と受け止められています。当然、経済も大いに発展したと思われがちです。

 しかし、現在の研究では、エリザベス女王時代のイングランド経済は、実は不況だったというのが定説になっています。そうした意味で、シェークスピアが書いた戯曲は、エリザベス女王時代、そしてテューダー朝の時代を実際より輝いていた時期と思わせる効果を今なお発揮し続けていると言えるでしょう。

>>続きを読む

?

?


タグ:世界の歴史
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース
前の30件 | - 3)世界の歴史 ブログトップ