(福島香織:ジャーナリスト)
クリスマス翌日の12月26日は毛沢東の誕生日で、今年は毛沢東生誕130周年だった。これに合わせて、毛沢東同志生誕130年記念座談会が開催され、習近平が毛沢東評価の講話を発表した。この内容が10年前の毛沢東生誕120周年記念日のときの講話とかなり違っていると話題になっている。習近平は毛沢東について、新たに2つの評価を加えたのだ。
(福島香織:ジャーナリスト)
クリスマス翌日の12月26日は毛沢東の誕生日で、今年は毛沢東生誕130周年だった。これに合わせて、毛沢東同志生誕130年記念座談会が開催され、習近平が毛沢東評価の講話を発表した。この内容が10年前の毛沢東生誕120周年記念日のときの講話とかなり違っていると話題になっている。習近平は毛沢東について、新たに2つの評価を加えたのだ。
(福島香織:ジャーナリスト)
最近の英調査会社クラリベイトの調査によると、引用回数で上位1%の論文を過去10年間に複数執筆した研究者の数で、中国科学院が初めて米ハーバード大学を抜いてトップに立ったそうだ。つまり、世界で最高の頭脳が集まる研究機関は、中国科学院、ということだ。研究機関別のトップ5は中国科学院270人、ハーバード大学237人、米スタンフォード大学126人、米国立衛生研究所105人、中国・清華大学78人の順。
習近平国家主席率いる中国が海上で、日本やフィリピンに対する威嚇を過激化させている。沖縄県・尖閣諸島周辺で日本の領海に侵入した中国海警局は10日、逆に日本の漁船が中国の海域に「不法侵入した」と反発した。南シナ海でも同日、フィリピンの船舶に衝突や放水を行った。日本は、「傍若無人」な中国にどう対抗すべきか。
(福島香織:ジャーナリスト)
>>写真で振り返る香港・民主化運動の「女神」、周庭さんの活動。
香港の民主活動家、周庭さんがおよそ2年半ぶりの沈黙を破って12月3日、27歳の誕生日にインスタグラムに1つの声明を出した。周庭さんは2014年、香港で起きた直接選挙権を求める学生運動「雨傘運動」のシンボルとしてメディアに取り上げられ、2019年からの「反送中デモ*1」でも香港の自由を訴えたことで懲役刑を受けた。2021年6月、禁固10カ月の刑期を4カ月短縮して出所してからは、ずっと公式の場に姿を現さず、SNSなどにも投稿せず、その動静が不明だった。
ケリー・アン、BBCニュース(シンガポール)
カナダに事実上亡命することを明らかにした香港の民主活動家、周庭氏(アグネス・チョウ、27)は、香港が現在、「恐怖に満ちた場所」になったと語った。
周氏は現在、「国家安全保障を危険にさらす外国勢力と結託」した疑いで取り調べを受けているが、先にカナダへの留学許可を得て香港を離れた。
現在、トロントに滞在している周氏はBBCに対し、香港に戻るつもりはないと述べた。
中国が起死回生で挑んだEV(電気自動車)だが、大手の「BYD(比亜迪)」など数社を例外に軒並み倒産した。喧伝(けんでん)にもかかわらず、実はEVは売れず、在庫の山となっている。BYDも海外販売を開始したが、ロシア、アフリカ以外は不振だ。
中国の不動産大手「中国恒大集団」まで、子会社でEV製造に乗り出したが、900台しか売れず、倒産した。雨後のタケノコだったEVメーカーの約70%が倒産すると予想されている。
中国は「大事な情報」を隠蔽することが大好きだ。外国に知られたくない「不都合な真実」が7つほどある。
(1)巨大経済圏構想「一帯一路」は大赤字。ほぼ不良債権化して失敗した。
(2)李克強前首相(今年10月死去)への想定外の人気。
(3)共産党高層部の権力闘争の不透明。
(福島香織:ジャーナリスト)
中国共産党が指導する唯一の公式な女性団体、中華全国婦女聯合(婦女聯)の5年に1度の全国代表大会(総会)が10月下旬に開催された。この総会で新主席として諶貽琴(国務委員)が選出され、新たな婦女聯指導部が誕生した。婦女聯の新指導部発足後、党中央指導部として習近平が彼女らに強調して指導したことは、女性の家庭回帰だ。
中国山東省棗荘(そうそう)市の高校の運動会で披露された、安倍晋三元首相の暗殺事件を題材にした生徒の寸劇の様子を写した動画が短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」に投稿され、波紋を広げている。日本でも、作家で法政大学教授の島田雅彦氏が今年4月、「暗殺が成功して良かった」などとネット番組で発言して批判を浴びた。教育部門の地元当局は、学校側に調査と状況報告を行うよう促したという。
中国の動画によると、安倍氏のお面をつけて椅子の上で演説する生徒に対し、別の生徒が拳銃を模した小道具を向けて2発発砲する様子を再現。安倍氏役が倒れると、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を念頭に、「2発の銃声で死体は冷え、汚水の海洋放出は将来に災いを残す」と書かれた横断幕が広げられた。来場者から歓声と拍手が上がった。
中国の習近平国家主席は、安倍氏の暗殺事件直後、「突然の死に痛惜を感じる」とのメッセージを日本に送っている。今回の寸劇を、中国の人々はどう受けて止めているのか。
サイト上では、「愚かで無知だ」と非難の声が上がる一方、「中国の希望だ」「正義の生徒を称賛する」とする肯定的な意見も目立ったという。
(福島 香織:ジャーナリスト)
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◎「次は李強首相」との噂がにわかに拡散、中国・習近平の大粛清時代に突入か(9月30日付、JBpress)
中国の民営不動産デベロッパー大手である恒大集団の創業者・許家印が9月27日、警察に連行された。その後の米ウォールストリート・ジャーナルの報道によれば、資産を海外に移動した容疑がかけられているようだ。