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留学先のカナダから「香港に戻らない」と事実上の「亡命」を宣言した香港の民主活動家、周庭さんが取材に応じ、「愛しているのに香港のことを思い出すと恐怖でいっぱいになる」と複雑な心境を露呈した。
インスタグラムに投稿した声明では、香港当局に逮捕され、出所後も監視され続けたことで心の病を抱えていたことなどを告白。定期的な帰国などを条件に留学を許されていたが、「自由に生きる」ことを選んだ。
香港当局は再逮捕に執念を燃やしており、亡命先のカナダが彼女を守れるのかとの懸念もある。周庭さんが亡命を決意した真意と今後の展開を読み解く。
(福島香織:ジャーナリスト)
>>写真で振り返る香港・民主化運動の「女神」、周庭さんの活動。
香港の民主活動家、周庭さんがおよそ2年半ぶりの沈黙を破って12月3日、27歳の誕生日にインスタグラムに1つの声明を出した。周庭さんは2014年、香港で起きた直接選挙権を求める学生運動「雨傘運動」のシンボルとしてメディアに取り上げられ、2019年からの「反送中デモ*1」でも香港の自由を訴えたことで懲役刑を受けた。2021年6月、禁固10カ月の刑期を4カ月短縮して出所してからは、ずっと公式の場に姿を現さず、SNSなどにも投稿せず、その動静が不明だった。
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