私は公認会計士であるとともに、経営心理士として企業の経営を数字と心理的側面から分析して経営改善を行うコンサルティングを行っている。
この経営改善を行ううえで、経営者が自らの感情やエネルギーを適切に管理することは極めて重要な要素となる。
特に中小企業においては、経営者のエネルギーの低下はそのまま企業のエネルギーの低下につながりかねないため、より重要になる。
この感情やエネルギーをうまく管理していくためには、起きている事象を前向きに、建設的に捉えるスキルがあるかないかが大きなカギを握る。
感情を制御するための原因論と目的論
このスキルとして原因論、目的論という考え方をご紹介したい。
起きた事象をどのように捉えるかという点に関して、心理学の世界では原因論と目的論という考え方がある。
原因論はそういう事象が起きた原因となる過去の事実に着目するのに対し、目的論はそういう事実を引き起こすことによって達成しようとする目的は何かということに着目する。
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