(2016.6.18.~9.14 89日間 総費用18万2000円〈航空券含む〉)

筋金入りの自由人ナカムラ君

 7月22日。マナリーの郊外の温泉寺院で有名なヴァシュシトで“沈没”。“沈没”とはバックパッカー用語で観光やハイキング等のアクティビティーを何もせずにダラダラとして無為徒食をして日々過ごすことを指す。

ヴァシュシトの農家。一階が牛小屋。二階が居住区となっている。縁側のようなベランダが特徴的

 

 ゲストハウスでダラダラしていたらナカムラ君という威勢のいい青年がチェックインしてきた。ナカムラ君は43歳で日焼けして精悍な容貌だ。ナカムラ君は根っからの自由人だ。両親が自由放任主義で小中高と12年間東京の“自由学園”で自主独立の自由教育を受けており筋金入りの自由人になったようだ。

ヴァシュシトの旧家の結婚式の食事の準備を手伝う近所の女たち

 

 ナカムラ君の兄弟は誰もいわゆるサラリーマンになっていない。また自由学園の友人でもサラリーマンをしている人間は希少らしい。彼自身は大学中から海外放浪。卒業後はアジア各地を転々として何度か起業したという。現在はミャンマーで現地人と事業をやっているが早々に事業譲渡して年内に一度日本に戻るという

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