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台湾が国交を失う「本当の原因」とは?

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 9月16日、台湾は南太平洋の島嶼国ソロモン諸島と断交した。その4日後の20日には同じ地域のキリバスからも国交断絶を突きつけられるという事態が起きた。

 毎回台湾がどこかの国と国交断絶する際は、事前に「どうやら○○との外交関係が危ういらしい」という報道が流れ、それを外交部長(外務大臣)や総統が「両国関係は安定している」と躍起になって否定する。しかし、その数週間後には案の定、断交という結果となるのが毎度繰り返されるパターンだ。蔡英文総統が2016年5月に就任して以来、台湾と断交した国は6カ国目だが、毎度同じような政府高官による「否定合戦」が繰り返されるので、「○○との外交関係が危うい」という報道が出たらもはや断交はカウントダウンに入っているのだろうな、と感じることが常となってしまった。

2018年8月、エルサルバドルとの断交後に会見した台湾・蔡英文総統(写真:ロイター/アフロ)

台湾断交を迫る「中国の手口」

 報道では、中国と距離を置く蔡英文総統の民進党政権に圧力をかけ、台湾の国際生存空間を狭めるために、中国が台湾と国交を有する国に有形無形の圧力をかけ続けた結果、といわれている。

 はっきり言って、台湾と国交がある国は、バチカンやパラオを除けば、ほぼ無名の小さな国家ばかりだ。よって財政的にも苦しかったり、インフラ設備などの支援を渇望している国も多い。台湾もそれらの国々に金銭的な支援を続けてきたが、中国はそれを遥かに上回るような金額やインフラ整備の支援を提示することで、台湾との断交に踏み切らせる手口があるそうだ。

 

 

 

 


タグ:台湾
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森田梅泉・笛奏者――大自然の生命力に呼応し奏でる [2)伝統・文化]

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もりた ばいせん:長野県天龍村に生まれる。公務員などを経て2007年、ニューヨークで演奏家デビュー。篠笛(しのぶえ)、能管(のうかん)、龍笛(りゅうてき)、フルートなどさまざまな笛を奏でる。各地での演奏活動のほか、八坂神社、石清水八幡宮、出雲大社などに演奏を奉納。最新アルバム「万葉」を今秋リリース。
 
 
 
 
 

 かつて暴れ天竜と呼ばれた天竜川によって太古の昔から浸食され、岩が削られてつくり上げられた名勝・天龍峡。時空を超えて遠いどこかに吸い込まれるような深い緑と奇岩、巨岩、流れる川と滝の落ちる音。そんな景色に向かい、森田梅泉(ばいせん)は両手に包み込むように小さな笛を口に当て、静かに息を吹き込んだ。木の実に3つの穴をあけただけの笛は、鳥や動物の鳴き声にも、風の音にも聞こえる。笛の音が周囲になじんでいくと、次に手にしたのは篠笛。自身が作曲した「万葉」の調べが流れる。

 「巨岩に挟まれた天龍峡は音響も抜群で最高のコンサートホールです。室内だけでなく神社の境内や自然の中で演奏することも多いのですが、篠笛のように竹に穴をあけただけの自然で素朴な楽器は、風の音が強くても、突然虫が鳴きだしても、それをオーケストラの一員のように取り込んで合わせることができるんです。音源は息だけ。息って、自分の心って書くんですよね」

 

 

 

 


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トルコによるクルド人地域侵攻容認というトランプの過ち

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 10月6日、トランプ大統領はクルドが支配するシリア北東部へトルコが侵攻することを容認する方針を打ち出した。これは、トランプの衝動と気紛れが引き起こした騒動のようである。ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルといった大手メディアやそれらのコラムニスト達ばかりではない。共和党のミッチ・マコーネル、リンゼイ・グラム、マルコ・ルビオといった大物政治家や前国連大使ニッキー・ヘイリーまでもが、一斉に反発し非難している。 

non-exclusive/Turgay Malikli/iStock / Getty Images Plus

 

 10月6日のホワイトハウスの声明が言っていることは次の 2つである。 

(1)トルコは間もなくシリア北東部に侵攻する。米軍はこの作戦を支持もしないし関与もしない。米軍は近接する地域には最早存在しないであろう。 

(2)米国はフランス、ドイツ、その他欧州諸国に囚われているIS戦闘員を引き取るよう要求して来たが、彼等は拒否した。米国はIS戦闘員を抱えて行くつもりはない。何故なら長期間を要し、納税者にとって大きなコストになる。今後はトルコがIS戦闘員に責任を持つ。 

 

 

 

 


タグ:中東
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