【川村妙慶の人生相談】過去のいじめが辛く、悔しい [3)ライフ]
【川村妙慶の人生相談】過去のいじめが辛く、悔しい
相談
80代の女性。昔、いじめられたことと、その後の悔しい出来事が心にしみつき、いまだに忘れられません。
小学5、6年生の2年間、私はクラスで「のけ者」にされ、お遊び会に呼ばれなかったり、囃(はや)し立てられることが日常茶飯事でした。
中学では部活の仲間ができ、いじめもおさまりました。ところが高校の時に開かれた小学校の同窓会で、先生から「あなたがいじめをするとは…考えられん」と真逆の話を聞かされました。かつてのいじめの大将が「(相談者から)いじめられている」と先生に訴えていたそうです。腰を抜かすほど驚きましたが、口べたな当時の私は、言い返せませんでした。
私はこんな気持ちをあの世まで抱えていくのでしょうか。どうすれば忘れることができるでしょうか。
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【日曜に書く】偏見を超えて響く音楽 論説委員・河村直哉 [1)英霊・靖国]
【日曜に書く】偏見を超えて響く音楽 論説委員・河村直哉
◆折口と信時の絶唱
民俗学者、折口信夫(しのぶ)に「鎮魂頌(しょう)」という詩がある。折口は歌人でもあり詩も作った。
「思ひみる人の はるけさ/海の波 高くあがりて/たゝなはる山も そゝれり。/かそけくもなりにしかなや。/海山のはたてに 浄(キヨ)く/天(アマ)つ虹(ニジ) 橋立ちわたる。」
絶唱というほかはない。昭和23年の作。折口は養子を硫黄島の戦闘で失った。海のかなた、「たゝなはる」(幾重にも重なる)山の向こうにわが子の姿を見ている折口を想像する。面影はかすかになってしまった。かなたに虹がかかる。
この詩に後年、信時潔(のぶとき・きよし)が曲を付けた。清澄極まりない曲調である。
詩の第3連には、こうある。「神生(ウマ)れたまへり。/この国を やす国なすと」。折口が靖国神社に眠る英霊を思い、信時はその詩に天上のもののような曲を付けたと考えたい。今も靖国神社の例大祭で歌われている。
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