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緊急条例発動で緊張高まる香港情勢

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 10月4日、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は、50年以上も発動されたことのない緊急条例を発動し、デモ参加者によるマスク着用を禁止した。緊急条例により、彼女はほとんど無制限の権力を手にできる。ラムは、6月以来拡大した抗議を沈黙させるために、この緊急条例を使って外出禁止令を出すなど、他の措置も執り得ることになる。

Inner_Vision/byryo/Oleksii Liskonih/iStock / Getty Images Plus

 

 中華人民共和国建国70周年の祝賀行事が終わった後、中国は香港により強硬な姿勢を示すのではないかと懸念されたが、そういう方向になってきている。香港のデモに対しては、彼らの要求を部分的に受け入れ、まず騒ぎを収めるというのが取るべき策と思われる。

 おそらく、国慶節で北京に行ったラム行政長官に対して、中国当局から、デモ隊との対決姿勢を取るようにとの強硬路線が指示されたのであろう。緊急条例の発動、それに基づくマスク着用禁止はデモ参加者と香港行政府との間に新たな論争点を作り出すもので、この香港騒動を収めるのに資するものではない。ラムは、デモ側の5大要求のうち、既に逃亡犯条例撤回をしている。警察の武力行使が過剰であったのかどうかの調査委員会設置、デモ参加者の暴徒認定の取り消しなどの他の要求を受け入れて、デモを鎮めることは十分可能であったと思われるが、逆の方向の策が取られている。

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タグ:香港情勢
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御即位記念特別展「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-」――皇室が守り伝えたかけがえのない至宝が集結 [2)伝統・文化]

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 御即位記念特別展「正倉院の世界-皇室がまもり伝えた美-」
 <開催日>?? ? ? 前期:2019年11月4日まで、後期:2019年11月6日~24日
 <開催場所>??? 東京都台東区・東京国立博物館 平成館(山手線上野駅下車) 
?? 問い合わせ>[電話] 03-5777-8600
 ? URL:https://www.tnm.jp/
???? URL:https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019/
仏に供物を捧げる時、机の上に敷かれた作品。 紺夾纈?几褥〈こんきょうけちあしぎぬのきじょく〉 奈良時代・8 世紀 正倉院宝物
(後期展示11/6~24)

 

 天皇陛下の御即位を記念した特別展「正倉院の世界」が東京国立博物館で開催されている。正倉院宝物は、光明皇后が聖武天皇の御遺愛品をはじめとした品々を東大寺大仏に献納したことに由来し、約1260年にわたり守り継がれてきた貴重な文化財。美術工芸品や文書類など、遠く大陸から伝わった品々は、奈良時代の日本文化や技術の精華を物語るとともに、文化と人々の東西交流を示す証しともいえる。

 本展では書跡・金工・木漆工・染織といった正倉院宝物各分野の代表作とともに、東京国立博物館所管の法隆寺献納宝物も同時公開。正倉院宝物をとりまく造形文化の世界を多角的に紹介する。

 また、10月26日から11月14日までは奈良国立博物館にて「御即位記念 第71回正倉院展」も開催される。正倉院宝物の成り立ちを明らかにする宝物や、シルクロードの遺風を感じさせる資料が並び、こちらも見逃せない。

 

*情報は2019年9月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

 

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ラグビー日本代表が伝えた「誇り」と「感謝」の心 [◉日本流を考える]

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 9月20日に開幕したラグビーワールドカップの決勝トーナメントが始まった。これまでヨーロッパの伝統国を相手に歴史的勝利を2度経験した日本代表。世界ランクを6位まであげ、まぐれでも、奇跡でもない実力を世界に示し、悲願の準々決勝に駒を進め南アフリカと相まみえた。日本ラグビー史にとっては今大会3度目の歴史的な試合となったが、結果は南アフリカの分厚く強力なディフェンスの前に「3-26」という厳しい現実を突きつけられ、ベスト4進出の夢は阻まれた。

誇りとリスペクトと感謝の心の大切さを伝えた日本代表(写真・松本かおり)

 

 だが、ワールドカップ優勝2回を誇る南アフリカと前半拮抗し「3-5」で折り返したことは大いに評価されるべきで、試合後南アフリカのヨハン・エラスムスヘッドコーチは「ハーフタイムはとても緊張していた」と語り、「前半はプレッシャーを掛けられた。自分たちに自信を取り戻すことが大事。選手たちには落ち着いて自分たちの戦術を実行していこうと伝えた」。

 日本がアイルランドとスコットランドを破って勢いがついていることと日本の応援が力強いことも警戒していたようだ。日本が南アフリカと同じ土俵で戦い、真っ向から勝負を挑んで、戦術的にも精神的にも揺さぶっていたということの表れだろう。ホームアドバンテージがあったことは確かだ。東京スタジアムには終始「ニッポン」コールが沸き起こり選手たちの背中を押していた。ノーサイドの瞬間、敗戦の落胆よりもリスペクトの拍手と歓声が選手たちを包んだ。80分間桜のエンブレムを胸に身を挺し続けたものたちへの贈物と言えるだろう。

 

 

 

 


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