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ラグビー日本代表が伝えた「誇り」と「感謝」の心 [◉日本流を考える]

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 9月20日に開幕したラグビーワールドカップの決勝トーナメントが始まった。これまでヨーロッパの伝統国を相手に歴史的勝利を2度経験した日本代表。世界ランクを6位まであげ、まぐれでも、奇跡でもない実力を世界に示し、悲願の準々決勝に駒を進め南アフリカと相まみえた。日本ラグビー史にとっては今大会3度目の歴史的な試合となったが、結果は南アフリカの分厚く強力なディフェンスの前に「3-26」という厳しい現実を突きつけられ、ベスト4進出の夢は阻まれた。

誇りとリスペクトと感謝の心の大切さを伝えた日本代表(写真・松本かおり)

 

 だが、ワールドカップ優勝2回を誇る南アフリカと前半拮抗し「3-5」で折り返したことは大いに評価されるべきで、試合後南アフリカのヨハン・エラスムスヘッドコーチは「ハーフタイムはとても緊張していた」と語り、「前半はプレッシャーを掛けられた。自分たちに自信を取り戻すことが大事。選手たちには落ち着いて自分たちの戦術を実行していこうと伝えた」。

 日本がアイルランドとスコットランドを破って勢いがついていることと日本の応援が力強いことも警戒していたようだ。日本が南アフリカと同じ土俵で戦い、真っ向から勝負を挑んで、戦術的にも精神的にも揺さぶっていたということの表れだろう。ホームアドバンテージがあったことは確かだ。東京スタジアムには終始「ニッポン」コールが沸き起こり選手たちの背中を押していた。ノーサイドの瞬間、敗戦の落胆よりもリスペクトの拍手と歓声が選手たちを包んだ。80分間桜のエンブレムを胸に身を挺し続けたものたちへの贈物と言えるだろう。

 

 

 

 


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