(山田 珠世:中国・上海在住コラムニスト)
上海市が3月下旬に西と東に分けて時間差ロックダウンをスタートしてから2週間。上海に住む人たちに疲労とストレスがたまってきている。エリアによってはそれ以前から封鎖されており、“軟禁”生活がすでに1カ月を超える人もいるから当然だろう。
筆者も最近、ちょっとしたことにイライラするようになってきた。よくないと頭で分かっていても、心がついていかないのだ。「家族が健康であるだけでもありがたい」と思わなければならないことは分かっている。
とあるビールの宣伝ポスターを前にフランス人に言われました。ポスターには、ビールをたたえたグラス。それを手にした笑顔の女性がビールを見ています。そして傍らに「あっ、うまい」の文字。フランス人いわく「グラスにはビールがある。つまり、この女性はまだビールを飲んでいないから〝うまい〟ではおかしい。〝うまそう〟とすべきだ」。
「明晰(めいせき)ならざるものフランス語にあらず」。理屈っぽい?フランス語は、何だか日本語とは対照的な感じ。日本人同士なら「どちらへお出かけ?」「ちょっとそこまで」といった通りすがりの会話も恐らく問題ないはず。何となく察する、何となくやり過ごす、といったことができるのは日本語の特徴かもしれません。とはいえ、新聞紙面の校閲に携わる者として「正確な表現」や「親切な表現」は常に心掛けたいものです。
(山田 珠世:中国・上海在住コラムニスト)
上海市が3月下旬に西と東に分けて時間差ロックダウンをスタートしてから2週間。上海に住む人たちに疲労とストレスがたまってきている。エリアによってはそれ以前から封鎖されており、“軟禁”生活がすでに1カ月を超える人もいるから当然だろう。
筆者も最近、ちょっとしたことにイライラするようになってきた。よくないと頭で分かっていても、心がついていかないのだ。「家族が健康であるだけでもありがたい」と思わなければならないことは分かっている。
2022年4月7日、経済安全保障推進法案が衆議院本会議で賛成多数で可決され、参院に送付された。4月13日には、参議院本会議で法案の趣旨説明と質疑が行われ、今国会で早期に成立する見込みである。
同法案は、重要物資の安定供給確保、基幹インフラの安全確保、先端重要技術の開発支援、秘密特許制度、の4本柱から構成されている。内閣官房が2月に公表した資料では、同法案の趣旨として、「国際情勢の複雑化等に鑑み、安全保障の確保に関する経済施策を総合的かつ効果的に推進するための基本方針と制度の創設」が説明されている。
中国・上海で新型コロナウイルスの流行を受けたロックダウンが続く中、不満をためた市民が抗議の動画をソーシャルメディアに次々と投稿している。
通常であれば、政策に抗議する内容の投稿は、「グレート・ファイアウォール」と呼ばれる政府の強力な検閲システムで見られなくなってしまう。
しかし動画の数があまりに多いため、検閲が追い付いていない状況だという。抗議の動画は非公開のチャットグループでも拡散されており、検閲をさらに難しくしている。
動画では、ロックダウンで食料や物資が不足している状況や、隔離施設の劣悪な実態、治療を求める人の訴えなどが明らかになっている。