感染症の専門家や医療関係者の大半が支持するマスク着用やワクチン接種だが、疑問を持つ人もいる。職場など身の回りに「否定派」がいた場合、どう向き合うべきか。
新潟青陵大学の碓井真史教授(社会心理学)は「マスクやワクチンを正しいとする『多数派』には、反ワクチンやノーマスクを主張する人々の考えはばかげてみえるかもしれない。しかしそうした立場の人ほど人並み以上に情報を集めていることを理解すべきだ」と指摘する。
こうした場合、正論をぶつけるのは得策ではないという。「相手の矛盾を突いて論破しようとしてもプライドを傷つけるだけで考えを変えるきっかけにはならない。むしろよく話を聞き、疑問に思うことを素直に質問するといいだろう。質問に答える過程で、自分で考えることが不可欠だ」と碓井氏は助言する。
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[>]マスクは本当に実効性があるのか?
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