【ニュースの核心】岸田新総裁、安全保障は大丈夫か? 尖閣防衛は“話を聞いている”うちに、手遅れになる可能性 求められるのは“毅然とした政治の判断力”
新しい自民党総裁が岸田文雄前政調会長に決まった。次の首相である。「岸田政権」で何が変わるのか。
総裁選で番狂わせだったのは、1回目の投票で最有力とみられた河野太郎行革担当相の支持票が伸びなかった点だ。議員票は、高市早苗前総務相の後塵(こうじん)を排して3位に沈み、合計得票数も岸田氏に届かなかった。「完全な敗北」である。
なぜ、河野氏は負けたのか。
一言で言えば、自民党員が「危うさ」を感じ取ったからだろう。例えば、年金改革に挑戦する姿勢を示したが、中身がいかにも生煮えで、「大増税」を予感させた。それでは、かつての民主党と変わらない。