NHK大河ドラマ『どうする家康』では、主人公の徳川家康のみならず、周辺の人物も従来のイメージとは異なる描き方がされており話題を呼んでいる。第6回放送分では、作戦が失敗に終わった前回に引き続き、今川氏の支配する駿府に残した妻子を奪還すべく、家康と本多正信や石川数正らの家臣が活躍する。第6回の見所ポイントや素朴な疑問について、『なにかと人間くさい徳川将軍』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。なお、言及するのはまだ家康が「元康」と名乗っていた頃だが、この記事では「家康」で統一する。(JBpress編集部)
本質は古典に帰依している。それを感じさせてくれるのが、スポーツ漫画史上1位と呼び声高い『スラムダンク』(井上雄彦、集英社)だ。
この連載でも『アオアシ』(小林有吾、上野直彦、小学館)など、スポーツ分野に影響を与えた作品を取り上げてきたが、『スラムダンク』に並ぶほどのインパクトがあった作品は、『キャプテン翼』(高橋陽一、集英社)ぐらいしか見当たらないのではないだろうか。
しかしこの『スラムダンク』、連載開始当初には疑問の声が上がっていた。「バスケなんてマイナースポーツを扱っても人気にならない」。バスケットボールが一般普及した現代からは考えられないようなイメージであるが、それだけ本作品がブームになったことで、バスケの知名度と人気は吹き上がり、中学・高校でのバスケ部人気もうなぎ上りになったという経緯があるのだ。