(在ロンドン国際ジャーナリスト・木村正人)
[ロンドン発]距離にして8310キロメートル、ユーラシア大陸の両端に位置する台湾とバルト三国のリトアニアがロシアのウクライナ侵攻で一段と連携を強めている。台湾はウクライナ支援を強化してウラジーミル・プーチン露大統領に対峙することが中国の習近平国家主席に対する最も有効な抑止力になると考えている。逆もまた然りである。
皇后さまは12日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、養蚕作業の締めくくりとなる「御養蚕納(ごようさんおさめ)の儀」に臨まれた。宮内庁によると、皇后さまは儀式で、収穫した繭から取れた生糸を神前に供え、拝礼された。歴代皇后に伝わる養蚕を今年も無事終え、関係者に感謝の気持ちを示すとともに、感慨深く思われていたという。
昨年と一昨年は日本純産種の「小石丸」のみを育てられたが、今年は5月から4品種を飼育。天皇陛下と長女の敬宮(としのみや)愛子さまが御養蚕所を訪れ、お三方で作業される機会もあった。
安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件を受け、警察庁の中村格長官は12日の記者会見で「都道府県警を指揮監督する警察庁長官としての責任は誠に重い」と述べた。長官が個別の事件で責任を認めるのは異例。警察庁は同日、警護に関する「検証・見直しチーム」を設置し、8月中に検証結果を取りまとめる。
中村長官は会見で、責任や進退を問われ「今の段階で私が果たすべき責任は、検証と見直しの作業に全身全霊を向けること」と述べた。
警察庁によると、チームはナンバー2の次長をトップとし、警備局や長官官房の幹部らで構成。検証と見直しに担当を分ける。制服・私服警察官の人数や後方の配置といった態勢のほか、都道府県警に対する警察庁の関与の在り方を問題点として検証する。
また、二之湯智国家公安委員長は「要人の警護警備に責任を持つ警察を所管する大臣として非常に重く受け止めている」と話した。
岸田文雄政権がまた「検討」している。参院選中に銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の政府主導の葬儀について、「国葬」を求める声が上がっているが、批判を恐れてか決められないのだ。世界各国は先週末から半旗を掲げて弔意を示したが、日本が半旗を掲げたのは11日。その理由を、死去した日の「翌営業日」と説明するなど、非情さも感じさせる。
「現時点で政府として決定していることはない。過去の例や遺族の意向も踏まえて『検討』したい」
松野博一官房長官は12日の記者会見で、安倍氏の国葬を行う考えがあるかを問われたが、こう明言を避けた。
新型コロナウイルスの感染第7波が加速している。12日の新規感染者は約4カ月ぶりに1万人を突破、大阪府も大台に迫った。政府は現状では行動制限を行わない方針だが、病床の逼迫(ひっぱく)など医療崩壊を防げるかどうかが鍵を握る。
国内の12日の新規感染者は7万6012人だった。前週の同じ曜日の2倍以上のペースで、感染者が7万人を超えるのは3月3日以来。
東京1万1511人、大阪9960人のほか、島根、鳥取、沖縄など12県で過去最多を更新。全国の重症者は前日から8人増えて83人だった。
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[>]不透明、杜撰、エビデンスなきコロナ対応
コロナ狂騒曲に踊らされ続けたこの1年
信を失う政府、厚労省、分科会、自治体、医師会、マスコミ、識者たち
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第243回 どこかおかしい厚労省と分科会 そこにある闇とは?【修正版】
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(数多 久遠:小説家・軍事評論家、元幹部自衛官)
7月8日、安倍晋三元首相が暗殺されました。事件とは無関係ですが、その直前の7月1日に、政府内で安倍元首相の影響力を削ぐ人事が実行されていることをご存じでしょうか。
その人事とは、第2次安倍政権において6年半にも及ぶ異例の長期にわたり総理秘書官を務めた、安倍元首相の腹心とも言える島田和久防衛事務次官の退任です。この人事は、安倍元首相や岸信夫防衛大臣が反対したにもかかわらず、官邸の強い意向で強行されました。