岸田文雄首相は、今後5年以内に日本の防衛費を抜本的に増額すると表明している。
今後、防衛費が増額されるとしても、その潜在的可能性に関して、防衛のみならず経済、技術、情報、外交など多面的な分析が必要である。
防衛費の増額をめぐり、財源論や、海上保安庁の予算を含めて計上するといった議論が出ている。「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」の第1回会合の議事要旨が公表されたが、防衛力の強化を適切かつスピード感をもって進めることができるのか。
16日放送されたフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で、「日本はどれほどの反撃能力を持つべきか」との問いに対し、「強力な反撃能力が必要」が87%、「必要最小限でいい」が10%、「保持すべきでない」が3%だった。視聴者投票なので一定のバイアスはあるが、大きな差がついた。
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[>]ピンボケへなちょこ政権
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安倍晋三元首相なき日本が心配だ。そう考えているのは、心ある日本国民だけではない。
米ダートマス大学准教授のジェニファー・リンド氏は、外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』に、「安倍ビジョンと東アジア安全保障」との論考を寄せ、次のように指摘している。
「(安倍氏は)安全保障議論を進めて国を導くことのできる、知的枠組みと政治的洞察力を備えた数少ない指導者だった」
そして、安倍氏なき後の日本に対して、次のように憂慮している。
(篠原 信:農業研究者)
「篠原、食料危機は起きないってよ」と、複数の知人が、有名人や大物政治家による動画を紹介してくれた。私はそれらの動画を拝聴して、ふんふん、とうなずき、特に内容に異論はなかった。
私も日本に食料危機は起きないと思う。(1)日本の経済力が一定以上保たれ、(2)エネルギー、(3)食料、(4)化学肥料の調達が問題なければ――。問題は、この4条件が本当に今後も問題なく満たされるかどうか、だ。
2014年末に設立した「京都蒸溜所」はクラフトジンの造り手だ。京都を表現した高品質・少量生産のジン『季の美 京都ドライジン』を2016年に生み出し、世界の名だたるアワードにて賞を獲得。2020年4月、ワインとスピリッツで世界最大規模のフランスのメーカー、ペルノ・リカール社と資本提携を果たした。JBpress autographは、いまや、クラフトジンというよりもジャパニーズ・ジンのリーダー的存在として知られる「京都蒸溜所」を訪問した。
現在「ジン」といって想起されるのは、大体の場合、ジンのなかでも「ドライジン」と呼ばれるもので、これは19世紀に「連続式蒸溜機」という装置が誕生したことで造り出すことが可能になった酒だ。その名の通り、蒸溜を連続させるこの装置は、純度の極めて高いアルコールの生成を可能にする。この高アルコールスピリッツに、香りと味わいを加える副材料を加え、これを単式蒸溜という方法でさらに蒸溜することによって完成した酒を、水で薄めることで完成するのがドライジンだ。
東新潟火力発電所は液化天然ガス(LNG)を燃料とする東北電力の主力電源だ。このたび見学の機会があり、詳しい説明を伺った。東日本大震災で東北の窮地を救うなど、数々の「ファインプレー」を見せてきた同発電所の実績を紹介し、いま日本の課題となっている電力の安定供給に必要なことは何かを考えてみたい。
(杉山大志:キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)
東北電力・東新潟火力発電所は設備容量486万キロワットと大きい。火力発電所としては日本3位の大きさだ。東北電力1669万キロワットの約3割を占める。発電する電力量でもやはり東北電力の約3割を占める、まさに基幹電源である。
(福島 香織:ジャーナリスト)
中国共産党の第20回党大会が10月16日に開幕したのだが、過去に例をみない異様な党大会なのではないかと思う。
まず国際社会の注目度が異様であった。そもそも習近平が鄧小平以降の党内ルールを破って3期目の総書記に再選され、もう5年、政権トップを維持する党大会ということ自体が異例なのだ。そうなれば中国は、鄧小平路線の集団指導体制から毛沢東回帰的な習近平個人独裁の新時代に入る。