(北村 淳:軍事社会学者)
アメリカ統合参謀本部議長マーク・A・ミリー陸軍大将はアメリカ連邦議会において「中国とロシアはアメリカの安全保障を脅かす能力を手にしているものの、中国やロシアとの直接的軍事衝突は回避不可能なわけでもないし、差し迫っているわけでもない」と証言した。そして「現在のアメリカにとって、中国とロシアと同時に軍事衝突することは至難の業である」とも付け加えた。
(北村 淳:軍事社会学者)
アメリカ統合参謀本部議長マーク・A・ミリー陸軍大将はアメリカ連邦議会において「中国とロシアはアメリカの安全保障を脅かす能力を手にしているものの、中国やロシアとの直接的軍事衝突は回避不可能なわけでもないし、差し迫っているわけでもない」と証言した。そして「現在のアメリカにとって、中国とロシアと同時に軍事衝突することは至難の業である」とも付け加えた。
習近平国家主席は3月20日より3日間ロシアを訪問した。戦況がロシアに不利なので、中国は心配だったに違いない。これに対し米国は中国に、殺傷兵器をロシアに提供するなと警告している。
元々ロシアは国際法を破って独立国を侵略した無法者だ。中国が普通の法治国家であればロシアを非難すべきだ。しかしプーチン氏が負ければロシアは民主化する可能性がある。中国にとってそうなっては困るので、プーチン氏にしっかりネジを締めに行ったといいうのが本当のところだろう。
内紛勃発の旧NHK党(政治家女子48党)。ガーシーこと東谷義和容疑者の参院議員除名と立花孝志・前党首の引責辞任をきっかけに借金返済を求める債権者の”取り付け騒ぎ”が発生し、立花氏が大津綾香・新党首に「代表権返上」を求めるが、大津氏は要求を拒否。3月31日の記者会見では立花・前党首と黒川敦彦・前幹事長のバトルがネット中継された。
戦国日本の武力は、欧州諸国と比べて、どうだったのか。
『鉄砲を捨てた日本人』(中公文庫)という著書がある米ダートマス大学のノエル・ペリン教授によると、1589年に英国がフランスに軍を派遣するに際して、英国全土から集めた銃の数は1100挺足らずであった。
だが、その14年前の1575年の長篠の戦いで、すでに織田・徳川は3000挺、武田は500挺の鉄砲を動員していた。鉄砲伝来(1543年)からわずかの期間で、わが国で鉄砲は大量生産され、性能も改善され、全国的に普及し、当時の「世界トップの鉄砲保有国」になっていたのである。