(福島 香織:ジャーナリスト)
3月27日、2人の“馬さん”が同じ日に中国本土に里帰りした。1人は馬英九、台湾の元総統だ。もう1人は馬雲(ジャック・マー)、中国最大手IT総合企業・アリババの創始者。だが、彼らの里帰りは必ずしも喜びに満ちたものには見えない。
馬英九の訪中は、1949年に国共内戦で国民党が敗北して台湾に政権を移して以来、初めて中華民国総統経験者が大陸を訪問したことになる(厳密にいえば、国共内戦末期に一時的に総統代理を務めた李宗仁が1965年に中国本土の土を踏んでいる)。
立憲民主党の小西洋之参院議員は29日、週1回の開催が定着している衆院憲法審査会を念頭に、「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」と批判した。参院憲法審の幹事懇談会後、記者団に語った。「何も考えていない人たち、蛮族の行為だ。野蛮だ」とも述べた。共同通信が同日夜、配信した。
小西氏は参院憲法審の野党筆頭幹事を務めている。憲法審について「憲法を真面目に議論しようとしたら毎週開催なんてできるわけがない。私は憲法学者だが、毎週議論はできない」と持論を展開。「いつ最高裁判決や外国の事例を研究するのか。衆院なんて誰かに書いてもらった原稿を読んでいるだけだ」と主張した。
北朝鮮メディアは28日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が27日に「核の兵器化事業」を指導したとの報道の中で、新たに公開した戦術核弾頭とみられる物体が短距離弾道ミサイルなど8種類の運搬用兵器に搭載できると示唆する写真を公表した。北朝鮮は短距離弾道ミサイルなどは配備済みだと表明しており、弾頭の装着で核攻撃が可能だと強調した形だ。
北朝鮮メディアは28日、金氏が最近の訓練で信頼性が検証された「国家核兵器総合管理システム」の状態を確認したと報じた。全土から各種のミサイルや水中ドローンで同時に攻撃できる統合運用システムを整えたと強調した形だ。 (共同)
中国当局が、アステラス製薬の現地法人幹部の男性を「スパイの疑い」で拘束した事件が、中国の日本人社会などに大きな衝撃を与えている。中国で2014年に「反スパイ法」が施行されて以降、日本人を含む外国人が拘束されるケースが相次いでいる。スパイの定義も不明瞭で、当局が恣意(しい)的に拘束する危険もある。林芳正外相は4月1~2日に中国を訪問し、秦剛外相と会談する調整に入った。拘束された男性の早期解放を求める意向だ。中国で暮らす日本人は約10万2000人(22年10月時点)もおり、共産党独裁国家のリスクが改めて浮かび上がった。
(福島 香織:ジャーナリスト)
3月27日、2人の“馬さん”が同じ日に中国本土に里帰りした。1人は馬英九、台湾の元総統だ。もう1人は馬雲(ジャック・マー)、中国最大手IT総合企業・アリババの創始者。だが、彼らの里帰りは必ずしも喜びに満ちたものには見えない。
馬英九の訪中は、1949年に国共内戦で国民党が敗北して台湾に政権を移して以来、初めて中華民国総統経験者が大陸を訪問したことになる(厳密にいえば、国共内戦末期に一時的に総統代理を務めた李宗仁が1965年に中国本土の土を踏んでいる)。
イタリアの右派政府は29日、培養肉などの合成食品を禁止する法案を支持すると発表した。イタリアの食文化と健康を守るためとしている。
法案が可決された場合、違反者は最大6万ユーロ(約860万円)の罰金を科される可能性がある。
刷新された農業省トップのフランチェスコ・ロロブリジーダ氏は、イタリアの食の伝統の重要性を強調した。