北海道の歴史年表で、江戸時代の蝦夷地(北海道)が「アイヌ時代」となっていることを、私はおかしいと思った。郷土研究家の知人に尋ねてみたが、「専門家が言っているからそうだよ」と言うのである。
だが、この「専門家」こそが、日本人の歴史認識を誤らせている元凶と知ることになる。
江戸時代を「遅れた時代」とし、江戸時代の功績を語らない明治維新派の策謀もあり、明治以後の歴史で扱われる江戸時代は「勝者薩長史観」で語られることになる。それが最も顕著に表れた地域が北海道であった。
北海道の歴史年表で、江戸時代の蝦夷地(北海道)が「アイヌ時代」となっていることを、私はおかしいと思った。郷土研究家の知人に尋ねてみたが、「専門家が言っているからそうだよ」と言うのである。
だが、この「専門家」こそが、日本人の歴史認識を誤らせている元凶と知ることになる。
江戸時代を「遅れた時代」とし、江戸時代の功績を語らない明治維新派の策謀もあり、明治以後の歴史で扱われる江戸時代は「勝者薩長史観」で語られることになる。それが最も顕著に表れた地域が北海道であった。
南海トラフ巨大地震の防災対策を策定する政府作業部会が、被害想定の見直しに向けた議論を近く本格化させる。2012年には、最大32万3000人が死亡すると想定。建物の耐震化など約10年間の取り組みを反映することで、被害がどこまで減少するかが焦点だ。長引く避難生活や医療体制の崩壊で体調が悪化し死亡する「災害関連死」についても新たに検討し、来年1月にも公表する。
わが国を代表する総合通信機器メーカーで、日本で初めて数値制御装置を完成させた高度な技術力を持つ富士通グループで、情報漏えいが何度も起きる事態やシステムトラブルが相次いでいる。
昨年12月9日、警察関係者からの通報で、富士通が提供する「フェニックスインターネット回線サービス」(以下、「フェニックス」と表記)が、不正アクセスを受けていることが判明した。フェニックスは、2022年3月から11月にかけて約8カ月もの間、不正アクセスされていたのだ。
小・中学生の8.8%が「発達障害」かもしれない──。2022年12月に文部科学省が発表した調査*1によると、学習面や行動面で困難を抱える子どもたちは8.8%に上るという。2012年に行われた同様の調査と比較すると2.3ポイント増えた。
文科省による2020年の別の調査*2では、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)など、総称として発達障害と呼ばれる障害を持ち、特別支援学級に通っている小中高生の数は16万4697人。この数字は過去最多であり、前年より3万512人増えている(注:この数字には難聴や肢体不自由、病弱の生徒数も含まれている)。
だが、日本で最初にADHDの専門外来を立ち上げた精神科医の岩波明氏は「8.8%という数字に医学的根拠はない」と指摘する。どういうことか?
深刻な出版不況に突入した2000年代。当時大学生だったブックコーディネーターの内沼晋太郎は、出版不況を描いた故・佐野眞一の名著『だれが「本」を殺すのか』(プレジデント社)に刺激を受け、本の世界に飛び込んだ。前編記事で触れた通り、それまでなかったような独立系書店を生み出し、本の世界を変える挑戦を重ねる内沼は現在、「書店を開きたい」という本好きたちの相談にも答えている。果たしてどんな狙いがあるのだろうか。(本文は敬称略)
【前編記事から読む】
◎続々誕生する独立系書店。その仕掛け人が考えた「本を読まない層が読みたくなる」驚きの工夫とは?
(浜田 敬子:ジャーナリスト)
ブックコーディネーターの内沼晋太郎(43)は今、本屋を開きたいという人向けに、自身の本屋経営の経験やノウハウを惜しみなく伝えるために本を執筆し、講座を開き、X(旧Twitter、アカウントは@numabooks)で相談に乗っている。著書『これからの本屋読本』(NHK出版)では、取次を取材して詳細な仕入れルートまで伝え、Xでは、「#内沼晋太郎質問箱」というハッシュタグで毎日のように本屋経営や本に関する質問を受け付けて答えている。
(勢古 浩爾:評論家、エッセイスト)
11月8日、特殊詐欺容疑でカンボジアで逮捕された「かけ子」25人が、羽田空港に到着した。被害総額2億4000万円以上。
逮捕された男たちは、40代もいたがほとんどが20代だという。
かれらはわけもわからずカンボジアまで送り込まれ、不自由な生活を強いられ、いいように使い捨てられ、あげくの果てにとっ捕まって、いったいなにやってるんだと思う。かれらも数年前には、まさかそんなところで捕まるようになろうとは、夢にも思わなかったことだろう。