「減税の形が『定率』になろうが『定額』になろうが、そんなことは大した問題ではない。注目すべきは、減税額がいったいどの程度の規模になるかだ。メディアは、何かというとすぐに定率か、それとも定額なのか、というところに焦点を当てたがるが、その時点で完全に財務省の術中にはまっている。減税規模に焦点が当たることを何としてでも避けたい財務省が、仕掛けていることは明らかだ」
財務省有力OBがこう言ってみせる。
臨時国会初日となった20日夕、岸田文雄首相は、官邸に自民党の萩生田光一政調会長らを呼び、所得税減税を党内で具体的に検討するよう、指示を出した。