【フォト特集&動画】夢舞台、千代に「八千代座」 開業110年、熊本 [2)伝統・文化]
【フォト特集&動画】夢舞台、千代に「八千代座」 開業110年、熊本
木戸口をくぐり劇場に入る。目に飛び込んでくるのは天井を埋め尽くす色鮮やかな呉服店や酒蔵の広告。朱塗りの欄干に、並んだちょうちん。江戸時代に戻ったかのような空間が広がっていた。
今年、開業から110年を迎えた、熊本県山鹿(やまが)市の芝居小屋「八千代座」。温泉や菊池川の水運で栄えた旦那衆が出資し、設立。レトロな天井広告は旦那衆の店のもので当時の趣のまま再現されたものだ。明治44年の開業時の定員は
【一服どうぞ】忘れられていく日本の暦 裏千家前家元・千玄室 [2)伝統・文化]
【一服どうぞ】忘れられていく日本の暦 裏千家前家元・千玄室
日本は古来、月の動きを中心とした陰暦を用いていたが、諸外国と肩を並べ同等に交流する利便性で明治6年に現在の太陽暦に変えた。旧暦は、日本の気候風土になじみ農業中心の生活に便利であったのだが。
地球は太陽の周りを365日と少々で1周するが、旧暦では1年が354日とされており、そのままにしておくと季節が少しずつずれていくから、閏(うるう)月を作り、1年が13カ月になる年が2~3年に1度回ってきていた。現在、4年に1度、2月を1日多い29日とすることで調整しているのと同じ原理である。
【通崎好みつれづれ】京の和装小物 円熟の技 [2)伝統・文化]
【通崎好みつれづれ】京の和装小物 円熟の技
昭和8年生まれの父が、先月88歳の誕生日を迎えた。2年前にはうっ血性心不全、続いて大動脈解離で救急搬送されたが、一命を取り留め、今にいたっている。
中学校卒業以来、風呂敷縫製職人の道一筋。往年のように、部屋中に商品が山積みになっていることはないが、廃業宣言せずにいると、今でもぽつぽつと仕事を持ってきてくださる方がある。
そんな一人が、丸太遠藤株式会社(京都市中京区)の3代目・遠藤豊延さん(45)だ。丸太遠藤は、昭和16年創業。着物、帯、帯揚げ、風呂敷など、絞り染めの技術を使った和装品のメーカー。祖父母の家である江戸時代の画家・尾形光琳が暮らしていた中京の町家を社屋とする。
【日本語メモ】「佳境」か「最盛期」か [2)伝統・文化]
【日本語メモ】「佳境」か「最盛期」か
東京パラリンピックは本日5日、最終日を迎えました。日本選手の活躍も目を引きました。特に興味を持ってテレビ観戦したのが車いすバスケットボール。直前にパラ関係の外部案件を作業したので、誌面で見たことのある選手が活躍していてテンションが上がりました。さて今回も日本語に関する問題3問です。
(1)サンマ漁が佳境を迎えている。
「佳境を迎えている」は、最も興味深い、面白い場面になること。「物語は佳境を迎えている」という使い方です。「面白い場面」の意から、「ヤマ場」という使われ方が派生したのでしょうか。「盛んである」という意はないので、最盛期やピークを表しません。ネット上などでは誤った解説も見受けられるので、要注意。秋は実りの季節、いろんな最盛期を迎えるので、誤用に気をつけてください。
(正答例)サンマ漁が最盛期を迎えている。