【通崎好みつれづれ】京の和装小物 円熟の技 [2)伝統・文化]
【通崎好みつれづれ】京の和装小物 円熟の技
昭和8年生まれの父が、先月88歳の誕生日を迎えた。2年前にはうっ血性心不全、続いて大動脈解離で救急搬送されたが、一命を取り留め、今にいたっている。
中学校卒業以来、風呂敷縫製職人の道一筋。往年のように、部屋中に商品が山積みになっていることはないが、廃業宣言せずにいると、今でもぽつぽつと仕事を持ってきてくださる方がある。
そんな一人が、丸太遠藤株式会社(京都市中京区)の3代目・遠藤豊延さん(45)だ。丸太遠藤は、昭和16年創業。着物、帯、帯揚げ、風呂敷など、絞り染めの技術を使った和装品のメーカー。祖父母の家である江戸時代の画家・尾形光琳が暮らしていた中京の町家を社屋とする。
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