ウクライナを脱出した難民のうち最多の240万人以上が既にポーランドに入ったが、スラボミール・シェラコウスキー(ワルシャワの高等研究所所長)が、ポーランドで生起しかねない難民危機を、3月21日付のProject Syndicateで論じている。

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 ロシアのウクライナ侵攻は最大規模の人道危機を作り出した。少なくとも過去30年における欧州で、最速の難民流入が起きている。

 1週間のうちに2015年の難民危機の際の1週間の最大流入数の10倍、1999年のコソボ紛争の際の最初の11日間の流入数の2倍に達したという。既に全体で370万人以上が難民として近隣諸国に流入しているが、このまま推移すれば、第二次世界大戦直後の欧州の状況の再現となりかねないらしい。

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