首都圏では中古マンションの成約件数が新築より2016年から18年まで3年続けて多くなっている。マンションを建設する大手ゼネコン、デベロッパーなどへのアドバイザリー業務を手掛けるトータルブレインの久光龍彦社長に、中古マンションが売れている理由と今後の流れについて聞いた。
安心して購入できる
Q 中古マンションが売れている理由は何か。
A 大きな理由は3つある。第一は新築と比較して価格が3割前後安く購入できる。第二にリノベーション技術が格段に進歩したおかげで、中古だが見た目は新築と変わらないほど綺麗になる。売る側が2年間の保証を付けたことで、買い手が安心して購入できるようになったことで、これが大きい。第三に場所、立地が良いマンションが多いので、通勤の便利さを求める人にとって好ましい。
Q 新築マンションの供給戸数が絞られている影響は。
A 新築マンションの供給量が首都圏で今年は年間3万戸ほどしかなく、買う側として選択の余地が少なくなっている。特に都心では新築マンションの供給が少なく、一方で中古は質の良い物件があり、買う側も中古への関心が高まっている。
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