つくづく〝厄介な隣人〟だ。

 安倍晋三元首相の葬儀へ台湾の頼清徳副総統が参列したことに中国がねじ込んできた。

 お悔やみに行くことにすら言いがかりをつけるのは人倫にもとるが、今に始まったことではないから驚くこともない。

弔問した頼清徳副総統をはじめとする台湾の厚意を無駄にしてはいけない(ロイター/アフロ)

 情けないのは日本政府だ。

 林芳正外相は記者会見で頼氏の名と肩書を使うことをことさら避け、「ご指摘の人物」というわざとらしい表現を使った。まるで犯罪者に対するようなモノ言いだが、こんなことで、まともに中国に対抗しようと考えているとしたら、おかしいというべきだろう。

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