『土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎』

 縄文時代の土偶といえば、両目が吊り上がり腰が巨大な「縄文のビーナス」にしろ、宇宙人のような両目の遮光器土偶にしろ、奇妙奇天烈な形が多く、何を意味しているのかよくわからない。

 教科書などでは妊娠女性説、地母神説、デフォルメした人体説などが紹介されているが、明治時代に土偶研究が始まって130年以上、いまだに「定説」のない古代史の謎なのだ。

 その領域に今回、『土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎』(晶文社)人類学者の竹倉史人さんが画期的な「新説」を引っ下げて登場した。

「最初のページの第1行目が、“ついに土偶の正体を解明しました”ですね。それに続き“(土偶は)〈植物〉の姿をかたどっている”とすぐに結論も示しています。初手からかなりハイテンションでは?(笑)」(足立)

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