イギリスで1日、外務・英連邦省(FCO)と国際開発省(DFID)を統合した外務・英連邦・開発省が新設され、「世界の貧困層」を新型コロナウイルスや飢餓から守ることを掲げ、業務を開始した。

英政府は6月、2つの省を統合すると発表した。この決定をめぐっては、イギリスの影響力を弱め、専門性が損なわれるのではないかとの声が上がっていた。

政府は今回の統合で、イギリスが「世の中のためになる力」になるとしている。

「致命的な脅威に取り組む」

外務・英連邦・開発省の設置を発表する声明の中で、政府は「国民所得の0.7%を支援に費やす」と明かした。与党・保守党の一部議員からは先週末、目標を廃止するよう求める圧力が高まっていた。

新省の設置初日となったこの日、同省を率いるドミニク・ラーブ外相は新型ウイルスと飢餓の問題に取り組むために、1億1900万ポンド(約168億8000万円)を拠出すると発表した。

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