五輪をテロから守る！ 警視庁が対策強化、民間協力で不審者情報広く共有 「単独行動型」把握も徹底
訓練で、レンタカーを借りた不審な男（中央）を取り押さえる警察官 ＝６月、東京都千代田区
東京五輪・パラリンピックを１年後に控え、警視庁がテロ対策を一段と強化している。国内外のテロ組織の動向調査に加え、単独で行動する「ローンウルフ（一匹おおかみ）」型も把握する仕組みを徹底。海外で続発する車両や爆発物、小型無人機「ドローン」を使ったテロを未然防止するため、さまざまなジャンルの民間業者と提携し、不審者情報に網を張る。
「マスクを取ってもらえませんか」。６月、東京都千代田区のレンタカー店。最も大きなトラックを貸してほしいと来店した客の男に店員が問い掛けた。男は素顔を見せることを嫌がり、不審に思った店員が警察に通報した。
テロにレンタカーを悪用されないよう、実際の店舗で行われた不審者への対応訓練だ。同庁公安部や署の指導の下、店員らが不審者を見抜くポイントや通報の手順を確認した。
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