刀装具など200件展示、「鏨の華展」大阪・歴史博物館で27日開幕
鐔(つば)や小柄(こづか)など、刀剣を飾る金具を集めた「鏨(たがね)の華-光村コレクションの刀装具-」(産経新聞社など主催)が27日から大阪市中央区大手前の大阪歴史博物館で開催される。26日に同館6階特別展示室で内覧会が行われた。
刀装具は日本刀の拵(こしらえ)=外装=につけられた金具で、鏨という制作道具で作り出される。実用性を高めるための金具は金工技術の向上した江戸時代、表現の幅を広げ、色彩豊かな金属に緻密な彫刻を加えたりしながら、華麗な美術品として発展を遂げた。
その美に魅せられた大阪生まれの実業家、光村利藻(みつむらとしも)=1877~1955年=は、3千点以上の作品を収集、金工技術の伝承にも力を注いだ。のちに収集品は初代根津嘉一郎(1860~1940年)に引き継がれ、今もわが国最大級の刀装具コレクションとなっている。
展示は、東京・根津美術館所蔵の品を中心に刀剣や絵画資料なども含めた約200件で、光村の足跡と刀装具の細密美を紹介している。3月18日まで。
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