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不快感にこそ幸せのヒントがあった [◆論  評◆]

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 かつて最貧国だったボリビアに住んでいるときが一番幸せだった。なぜだろうか? また、6年ほど前から国連が幸福度の国別ランキングを発表しているが、信頼に足るものなのだろうか? 地球の裏側から報告する。 

文明は最低限を満たせば、幸福とは無関係か

ボリビアの子供たち「旅行者を案内して小遣いもらっているけど、パパの友達だからお金はとらないよ」

 

 住んだのは、押し寄せる広大な緑の中で孤立した島のような何もない村だった。だが歯医者以外、最低限のものは揃っていた。教会、病院(派遣医1人)、小学校、雑貨屋、鉄道の駅、バスケットコート、サッカーグランド、フットサル競技場。

 人々の住む住居は草木の間に点在していた。家々の庭には、京都の寺院の結界を思わせる棒や柵があったが、いつでも乗り越えることができた。電話もインターネットもないのだから、用事があれば実際に家を訪問し、人と会う必要があった。 

 家の中の居間にはベッドとラジカセがあるだけだった。テレビを持つ家は一軒だけだった。だが、電波が届かなかった。パラグアイかブラジルの放送局の電波をまれに捉えるのだが、画面に無数の縦線が入ってジージーと雑音がした。だから、口コミとラジオが外の世界との窓口だった。

 

 

 

 


タグ:幸福感
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