【田村秀男のお金は知っている】官僚任せ通用しないトランプ政権 日本の「縦割り通商交渉方式」不発になる恐れも [ 2>「経済解説」]
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2017.1.28 10:00
【田村秀男のお金は知っている】官僚任せ通用しないトランプ政権 日本の「縦割り通商交渉方式」不発になる恐れも
米国のトランプ大統領は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から永久離脱を宣言すると同時に、メキシコ、カナダとの間の北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しに着手した。いずれもトランプ政権の保護貿易主義の発露として日本にも衝撃を与えているが、わめいても嘆いてもどうにもならない現実である。(夕刊フジ)
グラフは米国の自動車生産とNAFTA2カ国からの自動車輸入の推移である。NAFTAは1994年1月に発効した。当時も全米自動車労組から強い反対を受けたが、クリントン政権(当時)は関税障壁の撤廃による米国の消費者利益やメキシコ経済の成長に伴う恩恵などを理由に、国内の抵抗を押し切った。その結果は米国内の自動車生産の縮小と自動車メーカーのメキシコへの移転である。
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