ソ連・ロシアの政界で情報関係者は「シロビキ」と呼ばれている。独特の存在感を放っているが、その秘密工作の特徴の一つに影響力工作と呼ばれるものがある。これは外国政府組織に自らのスパイを潜入させ、もしくは協力者を獲得することで、その国の政府をソ連・ロシアの影響下に置くというものである。

 その浸透能力は凄まじく、米国中央情報庁(CIA)や英国秘密情報部(MI6)といった情報組織ですら、この工作の洗礼を受けている。そしてそのような工作の中でも特筆すべきものが、第二次世界大戦中の米国、ルーズベルト政権への影響力工作であろう。

 

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