ギャラリーページへ
イスラエル・ハマス紛争の勃発で一時急騰した原油価格が、今週に入り急落している。8日、米WTI原油先物価格は75.33ドルと終値として7月中旬以来の安値を付けた。
イスラエル・ハマス紛争で中東からの原油供給が減少するとの懸念が薄らいでいるほか、米国に加えて中国の原油需要も減少するとの認識が広がっている。
原油価格の下落はサウジアラビアなどアラブ諸国の財政を悪化させ、オイルマネーで民衆の不満を抑える余力が減る。イスラエル・ハマス紛争で民衆の不満は高まっており、「アラブの春」が再来するリスクが上昇している。
(藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー)
米WTI原油先物価格(原油価格)は今週に入り急落している。11月8日の原油価格は前日比2.04ドル安の1バレル=75.33ドルと終値としては7月中旬以来、約4カ月ぶりの安値を付けた。
コメント 0