2016年6月、韓国・ソウルで、従軍慰安婦問題に関するモニュメントについて説明する林玉相氏(左手前)。同奥は当時の朴元淳市長(写真:共同通信社)

慰安婦追悼施設を作った人物は実は性犯罪の加害者だった

「民衆美術家」の巨匠・林玉相(イム・オクサン)氏の過去のセクハラ犯罪が発覚し、韓国社会が揺れている。

 というのも、林玉相氏は、ソウル市・南山公園にある慰安婦被害者を追悼し、その記録を後世に伝える施設「記憶の場」の造成を総括企画し、そこに自身の作品2点を設置した人物で、慰安婦問題にも深く関わってきた経歴があるからだ。

 そんな人物が裏では性犯罪に及んでいたことが裁判で認定され、韓国全土で彼の作品を撤去する動きが広がっている。ソウル市も同様の姿勢を示したのだが、そこに韓国最大の元慰安婦支援団体である「正義記憶連帯」が反対する事態となり、韓国社会の中から「なぜ性被害に遭った女性救済のための団体が性犯罪者の作品排除に反対するのか」との声が上がっている。

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