幕末の駐日英国公使、ラザフォード・オールコックの記録には、野鳥について、次のような記述がある。
「この壕には、ちょうどこの季節には、何千羽という野鳥が静かに住み着いている。ちょっとでも驚かそうものなら、無数の鳥が、一瞬にして、黒雲のように水面から飛び立つことであろう。非常に浅いところでは、エジプトの霊鳥のトキが、古代エジプト王国における神々しさそのままに餌をつつきまわって、楽しんでいる。この鳥は日本人にとっても、幸福と長命の象徴なのである。コウノトリ、ツル、文鳥類に属する鳥は、ことごとく農民にたいへん気に入られている。その数は、非常に多数である」
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