自民党女性局のフランス研修に対する批判が炎上している。これに限らず議員の海外研修はたびたび問題になる。なぜなのか。海外視察旅行が成果を挙げるための条件を満たしておらず安易に人に頼る旅行をするからである。条件とは何か。

海外出張の目的を明確に

自民党の松川るい女性局長のフランス海外研修でのSNSへの投稿(時事)

 条件の第一は、目的の明確化である。フランスの少子化対策だったら、日本でわかることもたくさんある。

 数十年前から出生率が回復傾向にあった、その要因として各種手当の充実があった、婚外子を社会的に排除しない風潮も追い風となった、女性が働きやすい環境があった、しかし近年は出生率にも陰りが見られる。そこまでは日本にいてもわかる。

 現地に行く目的は、手当の給付がどう効果があり、近年はなぜ限界が見えたのかを知ることだ。もちろん働く女性のナマの声を聞いて回ることもいい。

 

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