名古屋城 撮影/西股 総生(以下同)

◉名古屋城の木造天守再建問題を考える(前編)

「観光の目玉」とするならば

 どんな仕事をしていようが、どんな研究に携わってこようが、人は人である。そこで、まず「日本社会に生きる一市民」という立場から、名古屋城天守の木造復元問題について一言述べておきたい。

 どのような事情があれ、市の事業として、税金なり公的資金を用いて観光施設を建設する以上、すべての人が平等に利用できるようにすべき、という意見が出てくるのは当然のことだと思う。

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