深刻化するカスハラ被害(写真はイメージ)

(川上 敬太郎:ワークスタイル研究家)

労災認定基準が加わり「カスハラ撲滅元年」に

 店舗の中で従業員に土下座させたり、恫喝した挙句に暴力を振るったりと、時折目を疑うようなカスハラ(カスタマーハラスメント)が行われる様子がニュースなどで報じられることがあります。

 カスハラは、セクハラ(セクシュアルハラスメント)やパワハラ(パワーハラスメント)ほど広まっていない言葉だけに新しい概念のように受け止められがちですが、横暴な顧客(カスタマー)の存在自体は、ずっと以前から認識されていたことです。それがカスハラという言葉がつくられたことでこの問題に輪郭がつけられ、徐々に認知が広がりました。

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