ワクチンには避けることができない悲劇がつきまとう。それは必ず副反応があることである。医薬品にも必ず副作用があるのだが、それはワクチンほど大きな問題になっていない。その理由は、ワクチンと医薬品の使い方と効果に大きな違いがあるためである。

(kazuma seki/gettyimages)

 医薬品は、例えば頭痛や発熱など症状のある人が鎮痛剤や解熱剤などを服用して、短時間で症状が緩和し、それが医薬品の効果であると実感できる。もし副作用で胃が痛くなっても胃腸薬などを飲んで我慢する。医薬品のメリットとデメリットを理解して比較検討し、メリットが大きいと判断をしているため、不満はないのだ。

 ところがワクチンはいつか起こるかも知れない感染を防ぐために、現在は健康に何の問題もない人が接種する。そして、ワクチンが効いたのか効いていないのか、その効果を実感することはほとんどない

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