銃犯罪のない平和な国――。欧州人の多くが口にするニッポンのイメージだ。7月8日に発生した安倍晋三元首相銃撃事件を受け、ヨーロッパの一般市民は、実際にどのような印象を抱いたのか。事件から数日後の報道と、フランスとスペインの町中の声を探ってみた。

フランス国際放送『TV5モンド』では、地政学者による事件に関する解説も放送された(YOICHI MIYASHITA、以下同)

欧米と日本の銃所持率

 10日付の仏日曜紙『ジュルナル・デュ・ディマンシュ』は、「シンゾー・アベの生中継での死」と刺激的な見出しを掲載した。「日本は、どの通りにも危険がない国。安倍氏には、警戒する理由がないばかりか、普段の行動を変える必要すらなかった」と書かれている。

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