(英エコノミスト誌 2022年6月24日号)

アラブの春、ジャスミン革命によってチュニジアの独裁政権は倒れた(2011年1月13日、写真:AP/アフロ)

食料・エネルギー価格の高騰がすでにある不平不満に追い打ちをかけている。

 人はパンのみにて生くるものにあらず、とイエスは言った。とはいえ、パンが不足すれば人は怒り出す。

 今日のような食料価格ショックに世界が前回苦しんだ時には、ほかの要因も相まって「アラブの春」と呼ばれる反乱の波が沸き起こり、4人の大統領がその座を追われ、シリアとリビアで身の毛もよだつような内戦が始まるに至った。

>>続きを読む