「Wedge」2022年1月号に掲載され、好評を博したオピニオン「国際化の時代 真に必要なのは英語力より国語力」の内容を一部、限定公開いたします。全文は、末尾のリンク先(Wedge Online Premium)にてご購入ください。
日本には「日本語」をはじめとした堅固な文化がある (TETRA IMAGES/GETTYIMAGES)

 英語教育の早期化が進んでいる。小学校では2011年度から5・6年生を対象に「外国語(英語)活動」が必修化されたばかりだったが、20年度からは3・4年生に早まった。

 私は、英語教育自体を否定するつもりはない。だが、「幼い頃より英語教育をすれば、グローバルな人材が育つ」かのような安易な考えが根底にあるように思えてならない。

 日本の英語教育は総じて、外国人とスムーズに会話できるようなスキルを身につけることに重きを置いている。しかし、会話以前に、どのような「中身」を伝えるかが重要である。国際社会における日本の立ち位置は今後、ますます複雑なものになるだろう。だからこそ私は、英語教育よりも国語教育が重要であると確信しており、この考えは決して揺らぐことはない。

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