【日本の解き方】「国の借金」は子供に回るのか 積極財政でも健全化になる “財務省史観”は国民に有害だ [❷政 治]
【日本の解き方】「国の借金」は子供に回るのか 積極財政でも健全化になる “財務省史観”は国民に有害だ
18歳以下への10万円の給付や予算規模が107兆円と過去最大になったことなどが報じられるたびに、「子供たちの将来にツケが回る」などと懸念する論調がある。これは事実なのか。
ファイナンス論や会計学からいえば、そもそも借金のみで考えることがおかしい。個人での相続を考えても、借金だけが相続されるわけでなく、資産も相続される。政府が永続的な主体として借金があるとしても、それに相応の資産があれば、ファイナンス論から見れば破綻しないが、それであれば、子孫に対してもツケだけを強調するのはおかしいとなる。つまり、グロス債務ではなく資産を考慮したネット債務を見なければ、きちんとした議論はできない。
タグ:財務省史観
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