【ギモン解消!!ワクチン接種Q&A】ワクチン完了後も要注意「ブレイクスルー感染」 米CDCは改めて「マスク着用」呼び掛け
感染力の高いデルタ株による感染第5波が襲っている日本だが、ワクチン接種が進む65歳以上の高齢者に関しては感染や死亡例が大幅に減っている。一方、米国などで接種完了後に感染する「ブレークスルー(突破)型」の症例が相次いでおり、当局が注意を呼びかけている。
ブレークスルー感染は、7月に大リーグのニューヨーク・ヤンキースや東京五輪の代表選手、ホワイトハウス職員らで起きたことで注目を集めた。米疾病対策センター(CDC)によると毎週約3万5000人の感染が確認されているという。
東部マサチューセッツ州の町で7月に起きた集団感染でも、感染者の74%は接種完了者だった。
これまで接種完了者はまれに感染してもウイルスの量は少なく、他の人にうつす恐れは低いと考えられていた。
だが、CDCなどでは、保有するウイルスの量は未接種で感染した人とほぼ同じで、他の人にもうつす懸念があるとして、流行地域ではワクチン接種完了者も屋内でマスクを着用するよう改めて呼び掛けている。一方で、ワクチン接種は重症化や死亡を防ぐと強調した。
米国ではワクチン普及に伴い今年前半、感染者が大幅に減少したが、マスク着用などの規制を緩和したところ、デルタ株の猛威もあって感染者は増加に転じた。CDCは感染拡大地域については接種完了者も屋内でのマスクを着用するよう勧めている。
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