ロシア製の戦闘機「su-27」に取り付けられたミサイル

1 脅威を見極めない自分都合の防衛議論

 陸上配置のイージスアショアは、常時展開を余儀なくされている海自イージス艦の負担を軽減しつつ、ミサイル防衛を強化しようというのが発想の原点であったはずだ。

 その後イージスアショアの配置断念により、にわかに敵基地攻撃の議論が出てきたのだが、いろいろな議論が絡み合って、整理ができないまま、イージス艦を2隻増強することで話を濁し、長距離対艦ミサイルを開発・装備化する5年後に仕切り直しという自己都合で話が収束してしまった。

 日本の都合で相手は待ってくれるのだろうか。

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