6月に持ち直した個人消費だが、7月の感染再拡大で再び悪化している(写真:ロイター/アフロ)

(宮前 耕也:SMBC日興証券(株)日本担当シニアエコノミスト)

約50年ぶりの低水準だった百貨店売上高

 個人消費の動向をいち早く捉えられる指標としては、3つの業界団体が公表する販売統計が役に立ちます。「百貨店売上高」「スーパー売上高」そして「コンビニ売上高」の各販売統計は、翌月の下旬頃に相次いで発表されます。これら3つの販売統計から判断すると、個人消費は緊急事態宣言が発令された4月頃を底として回復へ向かいましたが、7月にいったん落ち込んだということが分かります。

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