(ranmaru_/gettyimages)

 人事院が21日に発表した2020年度の国家公務員総合職試験(キャリア職)の合格者をみると、合格者(大学院生を含む)1717人のうち、東京大学の卒業生は249人(昨年度は307人)にとどまり、300人を割り込んだ。

 東大卒の合格者は16年度までは、ほぼ400人を超える合格者を出していたが、以後は漸減傾向が続き、20年度は前年度より50人以上も減らす大幅減少となった。大学別の比率でみても、かつては3人に1人が東大卒だったが、20年度は14.5%と過去最低水準となった。

 総合職試験の申込者数は1万6730人で、合格の倍率は9.7だった。大学別では、1位が東大、2位が京都大学の131人、3位が早稲田大学の90人、以下は北海道大学の69人、東北大学の65人、中央大学の60人、立命館大学の59人、岡山大学の56人などの順で、東大や京大に集まっていた合格者が私立大、地方大学を含めた分散化の傾向がみられる。女性の合格者数は511人で比率は29.8%で昨年度の31.5%を下回った。

>>続きを読む