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「シェルパ」が外国人率いるヒマラヤ・マネジメント登山 [◆論  評◆]

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 ネパールのヒマラヤ登山というと1990年代までは、時に20人を超す世界中の登山家たちが「遠征隊」を組織したものだが、すでにほとんどの山がさまざまなスタイルで登り尽くされた現在は少数で組まれた外国人登山グループを一つの隊のようにして「頂上アタック」を挙行する、いわゆる「マネジメント登山」が主流になっている。

エベレストへ向かう登山者たち(iStock / Getty Images Plus)

 

 エベレストをはじめ世界に14座ある8000メートル峰では特にこの傾向が強く、エージェントにお金を払えば、一人でも「登山隊」に参加できる。参加費はエベレストが一番高く、少なくとも300万円相当はかかるが、マナスルやダウラギリなどネパール国内でアプローチの短く低い8000メートル峰の場合、1人100万円台で参加できる。これは国が設定している「登山料」が高い山ほど高くなる上、キャンプも一つ二つ多めに設けなければならず、費用がかさむためだ。

 通常、例えばスペイン人4人、日本人2人、ニュージーランド人2人、英国人2人、中国人3人といったチームがそれぞれ別々に登山ガイド「シェルパ」やコックを雇ってベースキャンプ入りし、頂上を目指す。その際、ロバや人を使ってのキャラバン、キャンプ設営、荷揚げはそれぞれバラバラに行う。同じ山のノーマルルートを登るわけだから、途中で交流はあるが、行動は全く別々となる。

 

 

 

 


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