【主張】教科書検定基準 偏向授業の是正につなげ
新しい学習指導要領に基づく教科書の作成に向け、文部科学省は高校用の検定基準改正案を公表した。地理歴史科で偏向是正の新規定が置かれることを評価したい。
日本の歴史に愛情を持って学べるような授業につなげてほしい。
新しい規定は、見解が分かれる社会的事象の取り上げ方について「図書の内容全体を通じて、生徒が多面的・多角的に考えられるよう適切に配慮」することなどを求めた。
現行では、個別の記述を対象に未確定の事象を断定的に書かないことなどを求めている。新規定は単元やコラムなど、広く全体の構成を通してバランスの取れた内容を求めるものだ。
教科書なら当たり前のことである。こうした規定を設けるのも、日本の歴史や領土について他国の主張ばかり強調するような教科書が後を絶たないからだ。とくに高校教科書でその傾向が強い。
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