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「ジョブズの再来」ともてはやされた女性起業家の虚構を暴く [1)経営・ビジネス]

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■今回の一冊■
Bad Blood
筆者 John Carreyrou
出版社 Knopf

 指先からとった一滴の血液で瞬時にさまざまな病気を検査できるテクノロジーを開発した――。こんな魅力的な触れ込みで一時は企業価値が一兆円を超えたシリコンバレーのスタートアップの嘘を暴くノンフィクションだ。小説のようなドラマチックな展開に驚きながら一気に読める。

実用化できていなかった技術

 名門スタンフォード大学を中退し19歳の若さで血液検査ベンチャー、セラノスを起業したエリザベス・ホームズは、大学の教授や大物政治家、有名ベンチャーキャピタリスト、大企業トップたちを次々と味方につける。若くて美貌と知性を兼ね備えたエリザベスは、アップルのスティーブ・ジョブズの再来ともてはやされ、テレビや雑誌などマスメディアがこぞってとりあげスターダムにのしあがる。

 

 

 

 


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